本記事は書籍『レジリエンス入門』の感想・レビュー記事です。
「仕事のプレッシャーに押しつぶされそう」「失敗するとすぐに落ち込んでしまう」「ストレスに負けず、もっと強くなりたい」
こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか? 現代は変化が激しく、先の見えない時代です。仕事や人間関係でのプレッシャー、SNSでの情報の洪水、将来への不安——これらに押しつぶされそうになった経験がある方も多いのではないでしょうか。

暗いニュース、老後資金問題、あふれる誹謗中傷…
生きていくだけでも大変な時代だね…
私自身、ストレスに弱く、少しの失敗で自信を失うことがありました。また少しの変化からくるストレスを恐れるあまり、何も行動ができないといった失敗も経験しました。しかし、今回ご紹介する『レジリエンス入門』を読んでからは、逆境やストレス、自分の感情に対する捉え方が変わり、気持ちの切り替えがしやすくなりました。
この本では、折れない心を育てるための具体的な方法が紹介されています。
この記事を読むことで、ストレスに負けず、どんな状況でも前を向くためのヒントが得られます。
こんな人におすすめ
・ストレスに強くなりたい方
・逆境を乗り越える方法を知りたい方
・メンタルを鍛えて成長したい方
・強い心を持ちたい方
基本情報・あらすじ
基本情報
作者について
あらすじ
この本との出会いは
学生時代、対人関係のストレスに耐えられず、精神的に限界を迎えたことがありました。自分は必死に努力しているのに、周りは遊んでばかり。それなのに評価はみな同じだったことが何度もありました。理不尽さを感じるたびに不満が募り、次第に人との関わりが億劫になっていきました。
気づけば、自宅でひたすら塞ぎ込む日々。「なぜ自分だけがこんなにつらいのか」という思い込みが強くなり、すべてを投げ出したくなる衝動を抑えきれなくなっていました。
そんなとき、恩師がそっと手渡してくれたのが『レジリエンス入門』でした。「これは君に役立つと思う」と言われ、最初は半信半疑でページをめくりました。しかし、読み進めるうちに、レジリエンスという考え方が自分にとってまさに必要なものだと気づきました。
この本、当時どん底にいた私を救ってくれた一冊です。
感想・学んだこと
そもそもレジリエンスとは?
「仕事でミスをして怒られた」「友達や家族と喧嘩した」
こんなことよくありますよね。
私たちは日々、仕事や人間関係、予期せぬトラブルなど、さまざまなストレスにさらされています。しかし、同じような困難に直面しても、すぐに立ち直れる人と、なかなか気持ちを切り替えられない人がいます。この「立ち直る力」こそが、レジリエンスと呼ばれるものです。
レジリエンス(Resilience)とは、心理学の分野で使われる言葉で、「逆境から回復する力」や「困難を乗り越える精神的な強さ」を意味します。たとえば、仕事で大きなミスをしたときに「もうダメだ」と落ち込んでしまうのではなく、「次はどうすれば同じミスを防げるか?」と前向きに考えられる人は、レジリエンスが高いと言えます。また、失敗や挫折を経験しても、それを糧にして成長できる人も、レジリエンスが強い人の特徴です。
自分と同じくらいのミスや喧嘩をしても、立ち直るのが速い人っていますよね?それはその人のレジリエンスが高いからかもしれません。
感情・思考・行動の3領域を理解し制御する
「最悪の1日だった。仕事でミスをし、上司には怒られ、気分は最悪。それなのに、ジムに行くべきなのか?」
↑これはとある日の私の気持ちです。
何か嫌なことがあったとき、私たちはすぐに落ち込んだり、怒りを感じたりしてしまいます。しかし、その感情に振り回されてしまうと、本来やるべきことまで疎かになってしまいます。実は、感情は自分でコントロールできないものの、思考や行動は自分の意思で制御することができます。だからこそ、感情を抑え込もうとするのではなく、思考と行動に目を向けることが大切なのです。
たとえば、仕事で上司に理不尽なことで怒られたとします。そのときに「悔しい」「イライラする」といった感情が湧くのは自然なことです。しかし、その感情に引きずられて「もう今日は何もやる気がしない」と考え、ダラダラと過ごしてしまうと、余計に自己嫌悪に陥ることになります。逆に、「この悔しさをバネにして、次はもっと良い仕事をしよう」と思考を切り替え、行動に移すことができれば、結果的に成長につながります。
私自身も、感情に振り回されそうになった経験があります。以前、仕事で嫌なことがあり、気持ちが落ち込んでいたときのことです。その日はジムに行く予定だったのですが、「こんな気分で運動なんてできるはずがない」と思い、やめようかと考えていました。しかし、そのときに「嫌な思いをした」というのは単なる感情であり、ジムに行くかどうかは別の話だと気づきました。感情がどうであれ、ジムに行くという行動を変えてはいけないと思い直し、予定どおり運動をしました。その結果、運動後には気分がすっきりし、むしろ「行ってよかった」と思えたのです。
この経験から学んだのは、感情そのものをコントロールしようとするのではなく、思考と行動を意識的に選択することが重要だということです。感情は一時的なものであり、いずれ消えていきます。しかし、そこで取った行動は、自分の未来に影響を与えます。だからこそ、感情に流されるのではなく、「今、自分がやるべきことは何か?」を冷静に考え、行動することが大切なのです。



どんなことでも捉え方次第で行動は制御できるんだね!
完璧主義から最前主義へと発想を変える
「完璧を目指すあまり、逆に中途半端になってしまった。」そんな経験はないでしょうか?私は大学時代のレポート提出でまさにその罠にはまりました。完璧なものを作りたいという思いが強すぎて、時間をかけすぎ、最終的には焦りと疲労でクオリティが下がるという本末転倒な結果になったのです。
本書では、完璧主義を「諸刃の剣」と表現しています。完璧を求めること自体は悪いことではありません。しかし、それが過剰になると、行動が遅れたり、ストレスが溜まりすぎたりして、むしろ成果が落ちてしまうのです。特に、不確実性の高いこの世界では、「完璧な成功」など存在しないことのほうが多いでしょう。そのため、本書では「最善主義」という考え方が推奨されています。
最善主義とは、「今の状況でできる限りのベストを尽くす」という考え方です。100点を目指すのではなく、その時点での自分が出せる最高のパフォーマンスを発揮することにフォーカスするのです。この考え方を取り入れることで、失敗を極度に恐れることなく、行動を継続しやすくなります。また、結果に固執しすぎることなく、過程の充実を感じられるようになるのも大きな利点です。
私自身この考えを仕事や人間関係などに取り入れた結果、
「できる限りのことはやったから後悔はない」
と思えるようになり、かなり心が軽くなりました。
まとめ
今回は書籍『レジリエンス入門』の感想・レビューでした。
困難な状況でも折れない心を育てるための実践的な方法を教えてくれる一冊です。感情・思考・行動のコントロールや、完璧主義から最善主義へのシフトなど、日常に役立つヒントが満載でした。
私自身もこの本を通じて、無理に感情を抑え込まず、できることに集中する大切さを学びました。ストレスやプレッシャーに負けず、前向きに生きる力を身につけたい方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
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