本記事は書籍「考えすぎない練習の」感想・レビュー記事です。
「考えるなと思っても考えていしまう」
「常に頭の中で悩んでいる」
こんな悩みを持っている方いませんか?
「考えすぎ」は多くの人が抱える現代病のようなものです。
私自身も、物事を深く考えすぎて不安になり、すごく落ち込むことがあります。

一回考え出すともう止まらないよね…..
そんなときに出会ったのが、ジョセフ・グエン著『考えすぎない練習』です。
この本は、悩みや不安を手放して心を軽くするための実践的なヒントが詰まっています。読むだけで気持ちがふっと軽くなり、前に進む勇気が湧いてきました。
以前紹介した「放っておく力」にも少し似ている部分があると感じたので、以前の記事も読んでいただくとより深く学べるかと思いました。
↓以前の記事はこちらからどうぞ


考えすぎで毎日がしんどいと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
こんな人におすすめ
・不安や悩みで頭がいっぱいになりやすい方
・些細なことを深く考えすぎてしまう癖がある方
・心を軽くして毎日をもっと楽に過ごしたい方
基本情報・あらすじ
基本情報
作者について
調べた限り書籍はこの「考えすぎない練習」のみのようでした。
しかし31の言語で翻訳されていることからも、本書はとても人気であることが分かりますね。
あらすじ
この本との出会いは
私は些細なひと言に必要以上に反応してしまい、後から何度もその場面を思い返しては落ち込む——そんな経験を何度も繰り返してきました。周囲の人なら気にもしないようなことに過敏に反応してしまい、自分で自分を苦しめていたのです。
そんなとき、何気なく開いたKindleのおすすめ欄に表示されていたのが『考えすぎない練習』でした。ちょうどKindle Unlimitedに加入していたため、この本も追加料金なしで読めることを知り、「とりあえず読んでみよう」と軽い気持ちでページをめくってみました。
正直タイトルに惹かれたというより、「まさに今の自分に必要な本かもしれない」と感じた直感に従ったのがきっかけです。結果的にこの本に出会えてよかったなと思えました。
感想・学んだこと
苦しみの根本原因は自分自身の考えにある
「なぜ、あの人はいつも冷静でいられるのだろう?」──
そんな疑問を抱いたことはありませんか?職場で周囲の行動にイライラしている人がいる一方、まるで波風を立てず淡々と仕事をこなす人もいます。両者の違いは、実は思考との向き合い方にあります。
本書『考えすぎない練習』では、私たちが感じる苦しみの多くは、実際に起きた出来事そのものではなく、それに対する「自分自身の考え」にあると説かれています。たとえば、「自分が反応しなければ、それ自体(考え)に私を怒らせる力はない」という一文がとても印象的でした。これはつまり、外部の出来事よりも、それをどう捉えるかが心の状態を左右しているということです。
私も以前、同じような場面を職場で見たことがあります。ある同僚が、他人の仕事のサボりに毎日のように腹を立てていました。「なぜあの人はあんなに怠けているんだ!」と。ところが別の同僚は同じ状況でもまったく動じず、「自分に関係ないことだし、自分の仕事に集中する方が建設的」と淡々と対応していました。この違いこそ、反応する思考を制御できているか否かの差なのだと、本書を読んで初めて腑に落ちました。
要するに、感情や不安、怒りといった心のざわつきは、自分が生み出しているものなのです。だからこそ、それに気づき、反応しない練習を重ねることが大切なのだと思います。心がザワついたとき、「これは自分の思考が勝手に作り出しているものだ」と一歩引いて見つめ直すこと。それだけで、自分の中にある苦しみを軽くすることができます。
この考え方は、仕事や人間関係、日常のストレスに振り回されないための強力な武器になります。だからこそ、私たちは思考に振り回されるのではなく、それを観察する立場になる必要があるのです。



マイナスな感情が浮かんだら、そんな自分を観察してみよう。
物事にいいも悪いもない
「物事に良いも悪いもない。考え方によって、そう見えるだけだ」
このシェイクスピアの言葉が、本書の中でも紹介されています。一見するとシンプルですが、この一文に深い真理が詰まっています。
1つ目でも紹介した通り、あらゆる物事の意味は、私たちの思考によって形作られています。つまり、私たちが「これは正しい」「あれは間違っている」と感じるのは、あくまで自分の中のフィルターを通して見た結果にすぎません。このフィルターこそが、価値観であり、文化であり、育ってきた環境なのです。
たとえば、宗教的な価値観を例にとるとわかりやすいです。ある文化では特定の動物の肉をありがたくいただく一方で、別の文化ではその行為を罪深いとみなします。これはその肉に“善”や“悪”が宿っているからではなく、捉える人の視点が異なるからこそ、そう評価されるのです。
私たちはつい、「これは良いことだ」「これは悪いことだ」と、白黒つけたくなります。しかし、本当はその二元論こそが、私たちの苦しみの元になっているのです。何かを「悪い」と決めつけた瞬間に、それを避けるために不安や恐れが生まれ、「良い」と決めつけたものが手に入らないと、焦りや嫉妬が生まれます。
重要なのは、物事に意味づけしているのは自分だという事実に気づくことです。そのことに気づければ、外の世界に左右されるのではなく、自分の内面から安定を取り戻せるようになります。善悪を超えて、「ただそうである」と受け入れる心の姿勢こそが、考えすぎないための鍵なのです。
私も本書を通して、自分の価値観に無意識に囚われていたことに気づかされました。そして、「違いを違いのまま受け入れる」という柔軟な視点を持つことで、人間関係もずっとラクになりました。
まとめ
今回は書籍:『考えすぎない練習』の書評記事でした。
本書は、思考に振り回されずに心を穏やかに保つためのヒントが詰まった一冊です。何気ない日常の中にある思考のクセに気づくだけで、世界の見え方が大きく変わります。心の負担を軽くしたい方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
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