本記事は書籍「ドーパミン中毒」の感想・レビューです。
度々問題として話題になる「スマホ依存症」。これらは現代人にとって非常に大きな問題です。
本書を読めばそんなスマホ依存症、引いては依存症そのものを克服できる学びを得ることができます。
こんな人におすすめ
・スマホやSNSの使い過ぎに悩んでいる方
・なぜ「やめたいのにやめれない」のか知りたい方
・自己コントロール能力を高めたい方
基本情報・あらすじ
基本情報
作者について
あらすじ
この本との出会いは
私は気づけばスマホばかり見ている生活を送っていました。SNSを開いては無意味にスクロールし、動画を見続け、気づけば何時間も経過。何も有意義ではないとわかっているのに、やめられない。
そんな自分に嫌気がさし、「このままではいけない」と思うようになりました。何か解決策はないかと探していたときに出会ったのが『ドーパミン中毒』です。
この本なら、やめたいのにやめられない現状を変えるヒントが見つかるかもしれない。そう思い、手に取りました。

スマホは本当に時間泥棒だよね…
感想・学んだこと
容易にドーパミンが得られる現代は危険
「休日、気づいたらスマホを見て一日が終わった」そんな日ありませんか? それが単なる暇つぶしのはずだったのに、いつの間にか何時間も経っている。現代は、わずかな操作で大量の情報や快楽が手に入る時代です。しかし、この「簡単に得られる快楽」こそが危険なのです。
本書では、ドーパミンがいかに私たちの行動を支配しているかが詳細に解説されています。人間の脳は、本来「努力の先に快楽がある」という構造を持っています。
しかし、スマホ、SNS、動画配信サービス、オンラインショッピングなど、現代のテクノロジーは、何の努力もなしに即座にドーパミンを得られる環境を作り出しました。手軽に刺激を得られることで、私たちは次第にその刺激を求め、さらに強い刺激を欲するようになります。その結果、依存症に陥りやすくなるのです。
特にスマホは、その危険性が顕著です。通知が鳴ればついチェックし、SNSを開けば終わりのないコンテンツが流れてくる。こうした環境に慣れてしまうと、脳は「より強い刺激」を求め、集中力が低下し、何かをじっくり考えることが難しくなります。
この本を読んで、私は「快楽の手軽さが人を依存へと導く」という事実を痛感しました。すぐに得られる快楽ほど危険であり、それに慣れると、本来の楽しさや達成感を感じにくくなってしまいます。スマホを無意識に開く習慣がある人は、一度立ち止まって考えるべきです。「この行動は、自分の意思か、それとも脳がドーパミンを求めているだけなのか?」と。



少しだけ…が依存症の始まりなんだよね…怖い
苦痛と快楽のシーソーを理解すべし
「辛いことを避け、楽しいことだけを求めるのが幸せ」
と思っていませんか? しかし、本書では逆の視点を提示しています。実は、適度な苦痛こそが本当の快楽につながるのです。



マゾヒズムとは違うよ!
脳は、快楽と苦痛のバランスを取ろうとする仕組みを持っています。つまり、快楽ばかりを求めていると、シーソーは傾き、次第に快楽を感じにくくなります。その結果、さらなる刺激を求めるようになり、依存に陥ってしまうのです。
アルコール中毒の人の飲酒量や時間が伸びていくのもこれです。
この解決策として、本書では「意図的に適度な苦痛を取り入れること」が推奨されています。例えば、スマホを1日使わない、冷水シャワーを浴びる、運動をする、短期間の断食を試みるなど、少しの不快感を経験することで、脳のバランスをリセットできるのです。
私自身ランニングをした後などは不思議な爽快感を感じます。走るのは嫌いなはずなのに、いざやってみた後は気分がいい。走るという苦痛が爽快感という快楽を呼び起こしてくれたのだと思います。
まとめ
今回は書籍「ドーパミン中毒」の感想・レビューでした。
スマホやSNS、ゲームなど、手軽に得られる快楽が私たちの脳にどのような影響を与えるのかを教えてくれる一冊した。
本書を読むことで、なぜ「やめたいのにやめられない」のかが分かり、依存から抜け出すヒントを得ることができるはずです。
時間という限れた資産を無駄にせず、そしてそれを自分の本当の幸せに使えたら、私たちの人生はもっとより良いものになるはずです。
ドーパミンと上手に付き合い、心のバランスを取り戻すために、ぜひ読んでみてください。
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